2013年1月30日水曜日

路地裏を照らす

シャングリラは街の中心部から少し距離があるため、あまり立地がよくないという話をよく目にした。けれど前回は台南駅を遠目で確認しただけに終わってしまっていたので、逆にこれで良かったように思える。ホテル前の交差点を渡ってすぐのところに、台南駅正面へと続く地下道を見つけた。

あらためて台南には緑が多いと感じた。何と言うか、ずっと昔からそこにあって生活に馴染んでいる。手入れしていないようでしている。いや、多分、していない。何かを特別なものとして思わなくなった時、それはやっと生活の一部になる。上手に育てようと肥料を与え続けた結果、本来の姿ではなくなる野菜や果物もきっと同じことだ。

路地裏を照らす生暖かい街灯の明り。この感じ。その時代を生きた訳じゃないけど、どこか昔の日本を感じるこの空間に存在したくて僕は台湾を旅しているのかもしれない。

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