2014年3月19日水曜日

100種生活

日曜日の夜、偶然ラジオから流れてきた曲がずっと耳から離れなくて。何ていう曲だろうと楽楽台湾のプレイリストを片っ端から調べてみた。

見つかったのは100種生活という名前の歌だった。



その声からは想像できないビジュアルにきっと驚くと思うけど、気持ち良くて何度も聞いてしまう。

去年はPHAT SHOPのスタッフとして参加した牛窓ナチュラルキャンプ。こないだおでん屋で話したことが本当になって、いつかあのステージでこの曲を聞けるといいな。



2014年2月26日水曜日

神農街小散歩

夜市もほどほどに、前から気になっていた神農街へとタクシーを走らせる。と、意外に近かった。成功路から海安路に入ると、ぼんやりオレンジ色に照らされた通りを右に見つけることが出来た。それはうっかり見過ごしてしまいそうなくらいに細い石畳の路地。

光の中を歩くような不思議な感覚。非日常が時間を忘れさせる。ガイドブックもパラパラとしか読んでこなかったので、はたして何の店なのか、それともただの民家なのか分からないけれど、想像だけで十分に思えた。知らない方が大切に感じることって案外多いのかもしれない。

まるで昔の郵便局を思わせる建物が今でもこの辺りにはたくさん残っている。郵便局と聞いて思いだすのは、現在では廃刊となってしまった「自休自足」という本で知った、山奥にある旅の途中のカフェ。そろそろ東ティモールが飲みたくなってきた頃だ。



2014年1月9日木曜日

水曜、武聖夜市

タクシーを降りるとその熱気に圧倒された。明らかに台北で見る夜市とは雰囲気が違っている。ここが街のどの辺りに位置するのかピンとこないけれど、孔廟のある中心部からタクシーで15分ほど、建物の間を縫うように走り抜けると、目の前に突然と屋台の集結する街の一角が現れる。

到着したのは0時少し前だったように思う。すでに片付けを始めている店もあったけれど、ド平日の深夜にも関わらず、まだまだ賑やかな夜市の屋台を見物しながら歩くだけで十分に楽しめた。

何というか、このへんてこ具合にとても気持ちが安らぐ。KRS-ONEの言う、心の平和とはこのような心地なのかもしれない、とすら思えてくるほどPEACEなんだ。Positive Energy Activates Constant Elevation


2013年8月10日土曜日

西市場、謝宅


夜遅くに戻って、朝には出発してしまう。その数時間のためだけにここへ滞在するにはもったいないほど素敵な部屋。今までの台湾トリップの中でも間違いなく一番ファンシーなホテルだ。

カウチで十分寝れるからと弟が言うので、エクストラベッドを準備し始めていたボーイにその事を伝えようとしたけど、英語も日本語も通じない。仕方なくフロントに連絡して、電話越しに通訳してもらったにもかかわらず、結局サービスでベッドを用意してくれた。なんとも気前のいい。

エレベーターを降りて通路に出ると、眼下にビュッフェを見ることが出来た。いつものビジネスホテルでは味わえない光景が、だいぶ調子にのせてくれる。

なんて、ラグジュアリーなホテルもたまにはいいけれど、ラグジュアリーなホテルはただそれだけで味気がない。かわいい、でもそれだけの女。ふとRCの曲を思いだした。


本当に泊まりたかったのは「西市場、謝宅」という名の民宿のようなゲストハウスのような場所。 いつのまにか日本語の紹介ページも出来ているので、ぜひチェックしてほしい。きっと泊まってみたくなるから。

・西市場、謝宅
http://www.wretch.cc/blog/ohworkshop/5588922


2013年6月20日木曜日

台南に生きている

自動券売機は無かったように思う。筆談することで、問題なく沙崙(サロン)までの切符を買う事ができた。ここでも無印のモバイルノートが役に立った。出会った人の名前や言葉の読み方を書き留めたり、今回のように漢字で行き先を伝えたりしていると、一度の旅で一冊を使い切ってしまう。ズボンの後ろポケットにすうっと収まって、サッと取り出せる大きさがちょうどいい。

この台南駅は、片倉さんの本によると、昭和16年に竣工した現在の駅舎の二階部分が、当時は「台南鉄道ホテル」として利用されていたそうだ。わずか9部屋だけの客室は、今では倉庫として使われているらしい。

改札の向かいにあるプラットフォームに出ると、そこに停まっていたのがこの車両。窓には鉄格子がはめられていて、そおっと車内をのぞいてみると座席すらないことに驚いた。ああ、台湾の電車は思ってたよりも相当ゲトーだなと、次の電車が来るまで本気で思っていた。

頼れる弟のうしろ姿。地下鉄に比べるとローカル感の漂う車内。ドア横にぶら下がっている黄色いチェーンが謎。

車両のラッピングはバス同様に派手で、昔よく飲んでいたSoBeのような柄をしている。懐かしくなってSoBeのサイトをチェックしてみると、そのデザインの変わり様に驚いた。あのオリエンタルな雰囲気は一体どこへいってしまったんだろう。。

約20分ほどで沙崙駅に到着。高鐵台南駅との連絡も最高にスムーズで、沙崙の改札を出た所がそのまま高鐵の二階部分に繋がっているという感じだ。こんなことなら最初から電車を使っても良かった。遅れて日本からやってきた母親とも無事に合流。

ホテルへと向かうタクシーの中で陳さんの携帯に電話してみた。もしかしたら台南で会えるかもしれない、そんな期待を持って。けれどタイミング悪く、謝さんと一緒に中国へ出張中だということが分かる。陳さんは前と変わらず僕のことを兄弟と呼ぶ。

2013年6月8日土曜日

Chow Yun-Fat

この街の土地勘をつかもうと結構な距離を歩いた。昼間に比べると、少し過ごしやすくなった気もするけれど、慣れない暑さに参りそうになる。ホテルへの帰り道、わざわざ遠回りして目指したのは太陽牌という名のかき氷屋。

彼女とスクーターで乗り付けてかき氷を食べて帰るライフスタイル。そんなお客さんがひっきりなしにやって来る。台北ではあちこちにかき氷屋のチェーン店を見かけるけど、台南や高雄ではこのお店のように、派手ではないけれど、ローカルに愛されている店が多い気がする。


意外にも間近で踏切を見るのは初めてかもしれない。そのスタイルと配色は日本のものとあまり変わりない。そういえば、こないだ男たちの挽歌シリーズを見ていると、電話をかけるチョウユンファ越しに西門の街が映っていた。あの時代は今のように地下鉄が整備されていなくて、電車は地上を走っていたことが分かる。

2013年2月16日土曜日

極めてローカルな世界

保哥黒輪という人気店が近くにあるというので行ってみることに。なんでも、汁なしのインスタントラーメンに半熟卵をかきまぜて食べるという炒泡麺が大人気で、店内はいつも満員だという。通りを渡ると、周辺はシャッターの下りた店ばかりで、不安になるほど暗く人気のない通りを、さらに脇道に入った場所にその店はあった。

店頭にはいくつものフライパンが並び、そのインスタントラーメンらしきものをぐつぐつと煮込んでいる。店内にかかったメニューを見ても何が何だかさっぱり、その漢字から想像することも出来ない。しかしここでは言葉が通じなくて困った。現場で養ったストリート中国語も全く役にたたない。注文してから席に着くのか、席に着いてから注文するのかも分からないし、誰も声をかけてくれないという極めてローカルな世界。店員の兄ちゃんは忙しそうに注文をこなしている。

フライパンを指差すことで何とか注文は通じたようだけれど、テーブルに案内される訳でもなかったので、そのまま店頭で待つことに。しばらくして渡されたのは持ち帰り用の炒泡麺。出来れば店内であつあつの麺を食べたかったのに。。仕方なく弟と二人、孔廟の隣にある公園のベンチに腰掛けて、評判の麺を頂くことにした。

縦に長い入れ物には、麺とその上に半熟卵が。これまでの時間を取り戻すかのように卵をかきまぜた。話に聞いた炒泡麺、美味しいけれどいたって普通の味だなこりゃ。やはり店頭で目にするあのパフォーマンスと、出来立てを食べれる状況がそろってこそだと感じた。次回は何種類かを食べ比べてみたい、もちろん店内で。だけどその前に言葉の壁を乗り越えないと。