2013年2月16日土曜日

極めてローカルな世界

保哥黒輪という人気店が近くにあるというので行ってみることに。なんでも、汁なしのインスタントラーメンに半熟卵をかきまぜて食べるという炒泡麺が大人気で、店内はいつも満員だという。通りを渡ると、周辺はシャッターの下りた店ばかりで、不安になるほど暗く人気のない通りを、さらに脇道に入った場所にその店はあった。

店頭にはいくつものフライパンが並び、そのインスタントラーメンらしきものをぐつぐつと煮込んでいる。店内にかかったメニューを見ても何が何だかさっぱり、その漢字から想像することも出来ない。しかしここでは言葉が通じなくて困った。現場で養ったストリート中国語も全く役にたたない。注文してから席に着くのか、席に着いてから注文するのかも分からないし、誰も声をかけてくれないという極めてローカルな世界。店員の兄ちゃんは忙しそうに注文をこなしている。

フライパンを指差すことで何とか注文は通じたようだけれど、テーブルに案内される訳でもなかったので、そのまま店頭で待つことに。しばらくして渡されたのは持ち帰り用の炒泡麺。出来れば店内であつあつの麺を食べたかったのに。。仕方なく弟と二人、孔廟の隣にある公園のベンチに腰掛けて、評判の麺を頂くことにした。

縦に長い入れ物には、麺とその上に半熟卵が。これまでの時間を取り戻すかのように卵をかきまぜた。話に聞いた炒泡麺、美味しいけれどいたって普通の味だなこりゃ。やはり店頭で目にするあのパフォーマンスと、出来立てを食べれる状況がそろってこそだと感じた。次回は何種類かを食べ比べてみたい、もちろん店内で。だけどその前に言葉の壁を乗り越えないと。

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