2013年1月30日水曜日

路地裏を照らす

シャングリラは街の中心部から少し距離があるため、あまり立地がよくないという話をよく目にした。けれど前回は台南駅を遠目で確認しただけに終わってしまっていたので、逆にこれで良かったように思える。ホテル前の交差点を渡ってすぐのところに、台南駅正面へと続く地下道を見つけた。

あらためて台南には緑が多いと感じた。何と言うか、ずっと昔からそこにあって生活に馴染んでいる。手入れしていないようでしている。いや、多分、していない。何かを特別なものとして思わなくなった時、それはやっと生活の一部になる。上手に育てようと肥料を与え続けた結果、本来の姿ではなくなる野菜や果物もきっと同じことだ。

路地裏を照らす生暖かい街灯の明り。この感じ。その時代を生きた訳じゃないけど、どこか昔の日本を感じるこの空間に存在したくて僕は台湾を旅しているのかもしれない。

2013年1月28日月曜日

香格里拉台南


台南では香格里拉台南遠東國際大飯店にステイ。出発前に買った好好台湾でも「調子にのせてくれるホテル」と紹介されていた。AB Conceptによってデザインされたロビーとレセプションは、過去にGold Key Awardという賞を取ったこともあるらしく、高級感にあふれている。対してこちらはTシャツに短パンという子供のような格好。その雰囲気に気後れしそうになるけれど、まだ土地の気温と蒸し暑さに身体が慣れていないせいで、それでも自然と汗が吹き出てくるほどだった。
部屋からは台南の街が一望できる。右下に見えるのが台鉄台南駅で、孔子廟や神農街は線路の向こう側に位置する。前に泊まったホテルもおそらくあちら側にある。台南には高い建物がないと書いたけれど、実はこのホテルが一番高い建物だということを今になって初めて知った。

2013年1月24日木曜日

自然とそうある

台湾で初めて首都が置かれた古都として知られる台南は、台湾の京都とも呼ばれている。確かに、緑が多くて空が近く、向こうに山が見えるその感じは、どことなく京都に似ているかもしれない。

信号待ち、やはりここでもすさまじい数のスクーター祭り。でも台南の街は、規制があるのか自然とそうなのか、高いビルが少なくて、台北に比べるとずいぶんと開放的。いつかこの集団に混じってスクーターをぶっ飛ばしてみたい。

2013年1月22日火曜日

台南の風景

桃園を出たのが15:57分、約1時間半のトリップで台南に到着。これだけ南下すると気温も上がったように感じる。空は少し雲が多かったけれど、Yahoo!奇摩によると今夜雨の降る確率は低い。


プラットフォームから見渡す台南の景色は緑に包まれている。あの夏この土地で過ごした数週間、胸の中で色んな思いが込み上げてくる。


高鐵台南駅

木陰で一休みしようとベンチに近づくと、隣りには豆のなる木が。その大きさは衝撃的。これ、食べれるんかな?

ここから台南の中心部までタクシーで20分ほど。在来線で向かおうとも考えたけど、土地勘のない台南で動き回るにはどうにもスーツケースが邪魔に思える。夜にはまたここへ来るんだから、その時は電車を使おう。そう言って、駅の反対側にあるタクシー乗り場へと向かった。

2013年1月20日日曜日

夢に見た台中

いつもはバスで台北市内へ向かうため、桃園駅を利用するのは今回が初めて。駅はとても清潔で、混雑していない分、日本のそれよりも居心地がいい。始発駅ではないここでは関係ないけれど、台北から新幹線に乗る時は乗車直前までプラットフォームへ降りることが出来ない。ゲートが閉じられていて、そこから前に進めないようになっている。

台南に着いたら腹いっぱいになるまで食べ歩くことは分かっていたので、セブンイレブンでご当地シェフの巻き寿司のようなおにぎりを買ってみた。漢字から想像したところチキンのブラックペパー焼き?ごはんと比べたソースの量に物足りなさを感じたけれど、ジャケ買いにしては当たりだった、と思う。あまり印象に残っていないと言うことは、やはりそれほどおいしくなかったのかも。

車窓から見た台中。以前ぶどうの輸入業者を訪問する予定だったけど、インフルエンザ拡大の影響でその話が流れてしまったという苦い思い出。あのプロジェクトがうまく進んでいたら、今とは全く違った人生を送っていたのかもしれない。いつかを回想する僕を乗せて、新幹線は次の駅へと南下していく。台南まであと1時間。

2013年1月19日土曜日

かならず台南へ








空港へ到着して両替をすませると、僕たちはすぐ高鐵桃園駅へと向かうシャトルバスに乗った。バスが来るまでの待ち時間、風が運んでくる暑さとあの独特の香りは今まさに台湾にいることを実感させる。

この夏の旅は台南に行くと決めていた。もし可能なら高雄まで足を運びたい、そう思っていた。台南を訪れるのはもう5年ぶりぐらいだろうか。けれど前回は謝さんたちと酒を飲みすぎてしまい、三越前の屋台で食事を済ませると、街を歩き回ることなくホテルでダウンしてしまった。そんなこともあって、もう一度台南を訪れたいと思っていた。かならず。